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僕がジャズを始めていちばん最初に練習した事

最近、何だかレッスンのお問い合わせが増えてきた気がするので、レッスンサイトでもブログを始めます。

こちらは実践的なレッスンや練習ネタをちょこちょこ書いていこうかな、と思っておりますので、お付き合い頂ければ!


ジャズを始めていちばん最初に練習した事

僕の所に来て頂いている生徒さんは、やはりと言うか、ジャズを弾きたいという方が多いです。

中には「ジャズを弾きたいけど、何から練習して良いのか分からない」という方もいらっしゃるみたいです。確かに、ジャズを演奏しようと思うと、基本的には全てアドリブだし、アドリブと言っても適当に弾いている訳ではなさそうだし、何をどうすればジャズっぽい演奏が出来て、形になっていくのかイメージ出来ない=分からない事が分からない、状態になってしまいますよね。

 

そんな方に僕がいちばん最初にオススメする練習は、ズバリ、アルペジオです。

こちらの譜面は、僕がバークリーに入学して最初のセメスターに練習していた内容をそのまま書き起こしています(クリックで拡大します)。

何の変哲もない、枯葉のコード進行に合わせたアルペジオ、しかも全部ルートポジションです。

ジャズの事をほとんど知らないまま、Dream TheaterのJohn Myungになりたくてバークリーに入ってしまった19歳当時の僕は、これをひたすら弾きまくってひたすらループしてました。

 

これを、自分が正確に、確実に弾けるテンポから練習して、だんだんと目標テンポまで上げていきます。僕も最初は75BPMくらいで練習してました。

 

このように、スタンダードの曲に合わせたアルペジオの何が素晴らしいかと言うと、

 

1)曲を覚えられる(曲に合わせてアルペジオを弾いていくので、その過程で曲自体のコード進行も覚えられてしまう)

 

2)指板の把握が出来る(特に、アルペジオを一つのポジション、一つの運指だけでなく色々と展開していくと、指板の見える幅が広がってきます)

 

3)コードスケール、アドリブソロ及びウォーキングベースの基礎となる(アルペジオの中に曲のキーからの「足りない音」を足していくと、それが=ドリアン、ミクソリディアンetc...のコードスケールとなり、それが後々ソロを弾く時やウォーキングベースを弾く時に大きな「ガイド」となります)

 

特に3)に関しての重要性は、基本的にラインが単音のベーシストにとって強い味方となる事を、今になっても尚、身を以て実感している所です!


練習に想像力と創造力を!

慣れてきたら、アルペジオをルートポジションからだけでなく、転回形や、リズムを変えてみたりして自分なりに工夫していくと、単純なアルペジオ練習でも幅がぐっと広がります。

練習で弾いている時に、何となく弾くのではなく、例えば「自分は今Aセクションの5小節目のEbmaj7のリディアンサウンドの部分を弾いているんだ」などと、自分の弾いている音のイメージをはっきりと持ちながら弾くだけでも、自分の中での音の広がりが違ってくるので、これもオススメです。

 

このように、想像力と創造力を使いながら練習していくと、単純な練習も楽しくなりますし、何より自分の中での練習の飲み込み具合が格段に違ってくると思うので、皆様も是非日々の練習の際に意識してみて下さい!


……という事で、手探りのまま始めてみましたが、もしもブログで取り上げて欲しい練習方法や、この記事についての質問など、ご意見ご指摘等ございましたらお知らせ下さい。

ブログネタも大歓迎です!